ポルティモネンセ移籍の中島 “惜別弾”ならずも海外挑戦に決意「楽しむために行く」

篠田監督もエール「今後の活躍を祈ってる」

 ペナルティーエリア右45度でボールを受けた中島は、細かなボールタッチでマーカーを揺さぶりつつ、相手GKの位置を見極めてループシュートを選択。完全に虚を突いた一撃は鮮やかな弧を描いたが、クロスバーを直撃。FC東京は0-1のまま、タイムアップを迎えた。チームに勝ち点をもたらせず、海を渡ることに中島が悔しさをにじませたのは当然だろう。

 ただ、そんな中島にポルトガルで活躍してもらいたいとの思いを隠さなかったのは、篠田善之監督だ。監督会見で最後の質問が終わり、会見がお開きになりそうになると自らエールを送った。

「中島は今日限りでチームを去るので、良い形で送り出したかったんですが。ただ、彼の今後の活躍を、選手もスタッフもみんな祈ってるので。皆さんも応援してください」

 中島自身も「サッカーを楽しむために行く」と表現したポルトガル挑戦。小柄な体に大きな潜在能力を感じさせるテクニシャンは、ヨーロッパ最西端の国で自らのスタイルで道を切り開く所存だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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