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果たしてベストの選択なのか? マンチェスター・U番記者に聞く、ファン・ハール監督への本音
大選手から大監督になる可能性を秘めるギグス
「ベストの選択とはいえない。オランダ、スペイン、ドイツで優勝経験があるというのは立派だが、あの年齢でクラブサッカーから2年遠ざかったことが気になる。それに行く先々で人間関係が問題になっている。個人的にはギグスにやらせたい。ギグスにはグアルディオラやケニー・ダルグリッシュのような、大選手から大監督になる可能性があると見ている」
4月26日のノリッジ戦で見せたギグスの4-4-2には、確かにかつてのマンチェスター・Uを彷彿させる輝きがあった。その源は全力を尽くす攻撃サッカー。サポーターもギグスが後継者となり、サー・アレックスの栄光を呼び戻して欲しいと願っている。
4人目は地元マンチェスター・イブニング・ニュースのロブ・ドーソン記者。うるさ型の地元サポーターを相手に的確な記事で定評のある若手記者だ。
「ベストかどうか、それは確かではない。今回の招聘は経験が重視されていると思う。ようするにファン・ハールに決まりそうなのは、経験不足のモイーズが失敗に終わった反動だろう。非常に強い性格で傲慢とも言われる。マンチェスター・Uには個性の強い選手が多い。そうした選手達をどうまとめるのか。個人的には豪腕だけではまとまらないチームだと思う。今回次期監督の最有力候補になったのは、W杯終了後にフリーになるのが決まっており、モイーズ解任のタイミングとぴったり合ったことだと思う」
ロブの理想もグアルディオラ、もしくはアンチェロッティ。ただし、バイエルン・ミュンヘン、Rマドリードで監督を務める両者の獲得は困難。それはあくまで理想の招聘案であり、ファン・ハールは就任可能な監督の中から選ばれた「現実的な選択」と話す。
最後はザ・サンのニール・カーティス記者。英国一の部数を誇る大衆紙で長年マンチェスター・U番を務める実力派記者だ。
「現在契約可能の監督の中ではベストの選択なのだろう。しかし理想はアンチェロッティ。欧州CL決勝の結果次第では獲得可能になるかも知れないので、マンチェスター・U経営陣は5月一杯まで待つのが得策ではないか。もちろんファン・ハールは経験豊富。実績は認めるしかない。ただし、英メディア上でも色々なストーリーが流れているが、やはり彼の性格が不安。経験を重視するならアンチェロッティの方がより良い選択だろう。落ち着きのある性格で、複雑な形態を持つビッグクラブ監督の資質を備えている」