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果たしてベストの選択なのか? マンチェスター・U番記者に聞く、ファン・ハール監督への本音
ファン・ハールは融通が利かない性格
まずひとつ目はデイリー・テレグラフに掲載されたマンチェスター・Cのフェラン・ソリアーノCEOのインタビューだ。
ソリアーノCEOは、2002-03年シーズン、第2次ファン・ハール政権下のバルセロナで副会長を務めた経歴を持ち、厳格と評判のオランダ代表監督と生身で接した経験を持つ切れ者のクラブ経営者だが、彼のファン・ハールに関する証言は意外なほど辛辣だった。
ソリアーノ氏は、冒頭から「ファン・ハールは気難しい上に融通が利かず、人々は彼を好きではなかった」とストレートに話している。さらには「敵を作りやすく」「人々を分裂させる」と発言。チームが勝っている間はいいが、成績不振となれば、そうした性格が災いし、クラブ内にファン・ハールを追い落とそうとする勢力が生まれると指摘している。
もうひとつは大衆紙ザ・サンに掲載された元イタリア代表FWルカ・トーニのインタビュー。ファン・ハールとの確執が公になった多くのスター選手達を代表して、イタリア人ストライカーがオランダ人名将の素顔を明かしている。
これはファン・ハールのエキセントリックな性質を物語るエピソードでもあるが、西洋では「でかい玉」を持つ男は「肝もでかい」というたとえがある。トーニの話によると、ファン・ハールは選手を交えたミーティングの最中にズボンを下し、実際に下半身をさらしてその玉の大きさを披露して、「文字通り男の中の男であることを証明した」という。
また、ファン・ハール監督との確執からローマへレンタル移籍したトーニは、「どんな選手であろうと、取り替えがきく部品のように扱った」と語り、同監督への苦い思いを吐露している。
こうして「就任確定」と「性格不安」という報道が交錯する中、現地のマンチェスター・U番記者はファン・ハールをどう見ているのか。選り抜きの5人の記者に、マンチェスター・Uにとってファン・ハールはベストの選択かという質問をぶつけてみた。