浦和監督「失点を減らせている」と手応え ACL8強川崎戦に向け「選手を信じたい」

7月に川崎戦1-4大敗、試金石の一戦に

 しかし、守備崩壊の象徴とも言えた試合がリーグ戦で7月5日に対戦した川崎戦でもあった。前半から良いように最終ラインを崩されて1-4の大敗を喫した過去がある。そうした意味では、堀体制に入っての守備の再構築に対し、試金石のゲームになる。

 堀監督は川崎について「Jリーグ3連勝で勢いがあり、攻守に力がある相手なので難しいゲームになる」と、警戒感を語りゲームを楽観視していない。しかし、2011年のシーズン途中での監督就任を皮切りに、12年のペトロヴィッチ体制発足以降はコーチとして見守ってきた選手たちへの絶大な信頼を口にする。

「積み重ねてきたものと準備したものを出していきたい。2試合で勝ち上がりが決まるレギュレーションなので、それも踏まえてゲームを進める必要がある。選手にはACLに対する強い思いがあるので、多くを働きかけるよりも選手を信じたい。第2戦をホームで戦えるので、それにつながるようなゲームをして明日を終えたい」

アジアの舞台での日本勢直接対決は、チーム状態は川崎の方が上という下馬評が根強い。しかし、Jリーグとは違うアジアの舞台という点でのモチベーションに堀監督は信頼感を見せている。攻撃力では国内でも浦和と双璧の川崎をアウェーで受け止め切れるか。9月13日の第2戦は浦和サポーターの絶大な後押しが受けられるホームで迎えるだけに、アウェーの第1戦は耐えることからのスタートになりそうだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

 

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