長友も驚くインテル新監督の緻密な戦術指導 「体の向きやポジショニングに厳しい」
攻守両面で約束事を徹底するスパレッティ流
インテルの日本代表DF長友佑都が20日のセリエA第1節フィオレンティーナ戦で3-0の勝利に貢献した。4バックの左サイドで先発フル出場を果たした長友は不振の続く名門が招聘した戦術家ルチアーノ・スパレッティ監督の細かすぎる戦術指導ぶりを明らかにしている。
長年ASローマを率い、超攻撃的な戦術を実現し、イタリアサッカー界にインパクトを与えてきたスパレッティ監督。昨季は監督が次々と交代し戦術面の不備が目立ったインテルだったが、開幕戦では打って変わって統制の取れたコンパクトな陣形を築いた。そして難敵フィオレンティーナ相手に、強豪復活への希望が見出せるような白星を手に入れている。
「新監督? しっかりとした守備の戦術、攻撃の戦術がある。それが合宿で浸透した。攻撃的なサッカーと言われるけれど、かなり守備も細かい」
試合後のミックスゾーンで長友はこう語った。堅守速攻が伝統のカルチョの世界で、“スパレッティ流”は攻撃的サッカーを看板に掲げる。だが、そのベースにあるのは緻密な守備の約束事だという。
「めちゃくちゃ細かい。体の向きから細かいから。守備も相当やっていますよね」
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