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セリエA初導入のVARが開幕戦で威力発揮 主審のノーファウル判定を覆しPK宣告
ユベントスDFのファウルを認めてカリアリにPKが与えられる
今季からビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)制度が導入されたイタリアで、初の適用となった判定はいきなりのPKになった。
現地時間19日に他カードに先駆けて行われたユベントス対カリアリの開幕戦で、1-0とユベントスがリードして迎えた前半37分にその場面は訪れた。カリアリが攻め込んだ場面で、ユベントスのDFアレックス・サンドロがペナルティーエリア内で相手を倒したが、マレスカ主審はノーファウルとしてプレーを流し、最終的にCKとなった。だが、そのCKを蹴る前にインカムを通じてマレスカ主審にアドバイスが入り、映像確認に向かった。
先週末のイタリア・スーパーカップでは導入が見送られたため、イタリアでは初のVARを適用した判定になった。その結果、マレスカ主審は判定を変更してPKを宣告。カリアリにビッグチャンスが与えられた。
それでもこの場面で、ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンがPKを読み切ってセーブしたことで、カリアリに同点ゴールは生まれず。試合は王者ユベントスが3-0で勝利している。
世界中で導入の流れが進んでいるVAR制度だが、賛否両論がある。ワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグ決勝のレフェリーを担当し、昨季限りで一線を退いて今季からイタリア審判委員長に就任しているニコラ・リッツォーリ氏も、現地メディアのインタビューに「議論を重ねながら進めるしかない」としている。イタリアでも初戦から、試合の行方を左右する場面でテクノロジーのアシストによって判定変更が起きた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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