伝説のバンド「オアシス」のノエルがフットボール界で夢のバンドを結成するならこの4人!!

そしてフロントマンは!?

 バンドのフロントマンには、マンUの伝説のドリブラーを置くようだ。ノエルは、幼少期の思い出とともにこう語った。
「どのバンドでも歌手には見た目のいいヤツを選びたいよな。ジョージはオレのフロントマンだ。史上最高のフットボーラーというだけではなく、すごくクールだった。彼はフットボール界最初のスーパースターだったね。彼はマンチェスター郊外にガラス張りの家を持っていたんだけど、旅行者の名所になってた。オレの両親は日曜日に連れて言ってくれたんだけど、田舎道で人だかりができていて、彼がテレビを見ているのをフェンス越しにのぞいていたよ。そう、確かに彼はユナイテッドでプレーしていたが、オレは彼を憎んだことはない。みんな彼を愛していたんだ」
 たびたびビートルズと比較されたオアシス。5人目のビートルズとも呼ばれた、ジョージ・ベストはやはり夢のバンドには欠かせないのだろう。また、候補にはマンUのカリスマで観客にカンフーキックをお見舞いしたことでも有名なフランスの鬼才もいたという。
「エリック・カントナも同じだ。シティのファン全員が愛している。彼も一緒にプレーしたい人間だね。エリックを愛しているけれど、彼がサイケデリックだからな。アルバムでいうとサージェントペパーズ(ビートルズの名盤)だね。たたずまいってのが、フットボールでも音楽の世界でも稀な必需品で、個性があるヤツが個性になるんだ。そういうヤツは一般世界に適応するのは難しくて、フットボールをさせとくしかないんだ。オレの好きな選手となるが、どのチームでプレーしているかよりも個性が大事だな。カントナを崇拝している。彼の偉大さが好きなんだ。でも、ピッチ上では大嫌いさ。シティ戦で決勝点を決めた時には、両足を折ってやろうかと思ったんだ」
 カントナに対する愛情を表明しながらも、22歳の若手でバロンドールに選出され、美男子でもあった天才ドリブラーをボーカルからは外せなかった。
 フットボールへの愛情に満ちあふれたノエルの選んだ、4ピースバンドはいずれも個性派ぞろい。この夢のバンドが、どんな名曲を生み出すかは分からないが、世界を騒がし、美しいフットボールを奏でるだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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