伝説のバンド「オアシス」のノエルがフットボール界で夢のバンドを結成するならこの4人!!

リズム隊には悪童の名も

 そして、リズム隊だ。ベースは元フランス代表MFパトリック・ビエラ。ただし、頭を悩ませた、もう一人の存在がいたという。
「ベースは堅実で頼れる、動かざる岩でなければいけない。オレはパトリック・ビエラを選ぶ。リズムもいいね。ビエラの昔のライバル、ロイ・キーンもプレミア屈指の偉大な選手だけど、最近はかなり痛々しいね。キーンは偉大な選手で今のユナイテッドに欠けているものであることは間違いない。誰か試合で相手の首筋をつかんで、引きずり倒すぐらいの存在は必要だ。だが、オレのバンドにはいらない。面白くないんだ。音楽は楽しいものだし、無残なヤツはバンドにいらないんだ。ロイ・キーンとはツアーをできない。同じバスには乗れない。同じバンドにはいられない。自分か彼か。自分が脱退することになるだろうね」
 リズムを刻み続けるベースには、ボランチから選出した。アーセナルで長らく活躍したビエラだが、晩年はマンCで現役引退。現在は、マンCのアカデミーのコーチを務めているだけにお気に入りのようだ。一方、ライバルのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)の闘将として知られたキーンについては名手と評価する一方、散々な評価を下していた。
 ドラムには、リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリを選んでいる。ノエルは、かつて対談したこともある悪童をスーパーバンドのドラムに据えた。ACミランを経て、リバプールでプレーしているスーパーマリオのピッチ内外でのたたずまいと奇行は、オアシスでボーカルだった弟のリアムをほうふつさせるという。
「彼は現代社会のロックスターだな。プレミアリーグのリアム・ギャラガー(オアシスの元ボーカルで実弟。仲は悪い)に最も近いって? それは間違いないな。ちょっとクレイジー、ちょっと頼れなくて、ちょっと派手派手しい。翌日に、どんな髪形になっているのかもわからないし。ソーシャルメディアも楽しんでいるな。明らかに作曲の障害になるんだけど、全部合わせると、リアムの生き写しだな。マリオは最高のキャラクターなんだけど、彼がシティでプレーしていた時は何があっても絶対に驚かない感じだったね。サッカーをかえなければいけないんだ。5-0で勝つ試合の3、4点目を決める感じだったね。一つ目は肩で、他のゴールはヒールで。いずれにしても彼のことを愛していたし、今でもそうだ。いつかシティに戻ってきてほしいと思っているんだ」
 時に大きな物議を醸す、お騒がせ男の奇行もロックンロールの一部なのかもしれない。ノエルは、愛すべき男のマンC復帰を心待ちにしていた。

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