85億円はいらない! ベンゲルが来夏”ゼロ円放出”覚悟でサンチェス残留を明言
マンCがメガオファー用意も「財政面は重要ではない」と徹底抗戦
アーセナルは現地時間11日に行われたプレミアリーグ開幕戦でレスターに勝利し、白星発進した。しかしその試合でベンチ外となったチリ代表FWアレクシス・サンチェスの処遇はいまだに不透明だ。英紙「デイリー・テレグラフ」によると、16日に行われた会見でアーセン・ベンゲル監督は約85億円もの移籍金をフイにして、サンチェスの1年間残留を基本線に考えているという。
開幕戦では2015-16シーズン王者レスターとの激しい撃ち合いの末、フランス代表FWジルーの決勝点で4-3でアーセナルは勝利した。新加入FWラガセットも開始早々の先制ゴールで結果を出すなかで、気になるのはサンチェスの状況だ。現状は負傷を抱えておりベンチ外となったが、それ以上に引き抜きの噂が絶えない。
特に執心なのは、かつてバルセロナ時代にサンチェスを指導したジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティで、6000万ポンド(約85億円)を用意してアタッカー獲得に動く見込みだとされている。これに対してベンゲル監督は、徹底抗戦の構えのようだ。
「私はフットボールの監督だ。だからこそ、サンチェスを残留させたい。それだけだ。財政面に関しては、私にとってそこまで重要な意味は持たない」
サンチェスとアーセナルとの間にある契約期間は2018年6月30日まで。この1年の間に契約延長をしなければ、前述した6000万ポンドの移籍金は消え、サンチェスに来夏“ゼロ円移籍”を認める状況になる。しかしベンゲル監督は、今季タイトル獲得を目指す上で、サンチェスを戦力として保有することを望んでいるようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images