ローマ敏腕SD、マフレズへの新オファー否定 開幕目前でターゲット変更か
45億円オファーも、レスター側が要求する57億円との差を埋められず
ローマのスポーツディレクターに就任した“モンチ”ことラモン・ロドリゲス・ベルデホ氏は、日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティのアルジェリア代表MFリヤド・マフレズの獲得に対して、これ以上の新しいオファーは送らない方針を明らかにした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
ローマはマフレズ獲得を望み、段階的にオファー金額を引き上げながら最終的に3500万ユーロ(約45億円)のオファーを送ったが、記事によればレスターが求めたのは4400万ユーロ(約57億円)で、その差を埋められていないという。
ローマが新たなオファーを送らないことで、レスターが安売りを受け入れるか、残留かという状況。ビッグクラブ、あるいは少なくともUEFAチャンピオンズリーグに出場するクラブでの戦いを求めているとされてきたマフレズにとっては、モチベーションに問題を抱える懸念も残るが、一昨季の“ミラクル・レスター”を支えた司令塔は、今季も岡崎の同僚としてラストパスの供給源となることが濃厚になった。
一方でローマは、すでにマフレズに代わる人材の獲得に向けて動き始めている。そのターゲットは、レアル・マドリードのスペイン代表FWルーカス・バスケス、ユベントスのコロンビア代表MFフアン・クアドラード、ビジャレアルのMFサムエル・カスティジェホの3人だとされる。その他にも、これから獲得の可能性を模索する対象が数人いるとされるが、今週末にリーグ開幕を迎えるなかでは痛すぎる補強失敗に。セビージャで敏腕ぶりを発揮してきたモンチ氏だったが、マフレズ獲りでは後手を踏んだ感は否めない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images