本田、今季最大の苦境もチームの勝利祝福 「勝ち続ける中でレギュラー争いしたい」
「おそらく色んなもんが絡んで、優先順位として自分が外れた」
本田は年明けから右攻撃的MF、左ウイング、トップ下と様々なポジションで起用されてきた。そしてついにこの日はベンチに。自身の起用法についての質問に対しては悔しさをにじませた。
「結果を出してなくて外されたのであれば、このチームの中では点を取っているのはトップの方ですし、それは理由にはならないと思うんで、おそらく色んなもんが絡んで、優先順位として自分が外れたと、そういう風に納得するしかないわけですから、ゴールだけがレギュラーへの基準ではないというのは、ある意味、今日証明されたと思う。自分が出た時はゴールはもちろん、すべてチームにとって効果的なプレーっていうのが求められると思いますけど」
ゴール数を見れば、今季6得点本田はチーム2位タイ。セリエA得点ランク3位の元フランス代表FWジェレミー・メネズの12得点がトップで、ASローマから期限付き移籍で加入したイタリア代表FWマッティア・デストロと並んでいる。しかし、本田の得点は昨年10月19日のベローナ戦が最後。開幕直後の7試合6得点2アシストという大活躍から一転、沈黙が続いている。
チームはセリエB降格圏に低迷する格下を下し、8位に浮上した。欧州リーグ出場圏内の5位フィオレンティーナとの勝ち点差は「6」と上位ににじり寄る中、背番号「10」は今季最大の苦境を迎えている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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