PK判定にシャペコエンセが5分猛抗議、異例の10分延長 浦和が大会初タイトル獲得
浦和のブラジル人DFアントニオが公式戦デビュー
試合終了間際の1点で競り勝った浦和レッズがスルガ銀行チャンピオンシップを制した。昨季のルヴァン杯優勝の浦和とコパ・スダメリカーナ優勝のシャペコエンセ(ブラジル)の一戦は、スコアレスで推移した後半アディショナルタイムに主将の阿部勇樹がPKを決めて1-0で勝利した。
前身のヤマザキナビスコ杯時代から優勝チームをJリーグ代表として戦われてきた同大会は今回が10回目。これまでJリーグ勢が5勝、南米勢が4勝で迎えた。シャペコエンセは昨年11月にコロンビアで起きた飛行機事故でチームの大半が亡くなるという悲劇に見舞われたが、チームを再建してこの大会に臨んだ。
浦和は先月にポルトガルのマリティモから獲得したブラジル人DFマウリシオ・アントニオが公式戦デビューし、3バックの中央を務めた。前半は試合が完全に膠着し、互いに決定機はゼロ。局面ごとに激しい争いは見られたが、ゴール前のシーンが少ないままハーフタイムを迎えた。
後半に入るとシャペコエンセがプレスの圧力を強めて先に主導権を掴んだ。同14分にはスルーパスに抜け出したFWカイケがGKと1対1になりかけたところで、浦和GK榎本哲也がファインセーブ。こぼれ球をカイケが再び狙ったが、角度がほとんどなく事なきを得た。