神戸加入ポドルスキの長所と短所とは? Jリーグ出場4試合からプレーを分析
運動量や動き出しの回数が増加すれば…
第19節:vs 大宮(◯3-1勝利)
ポドルスキ(出場時間90分)=走行距離8.619(km)
※90分プレーした両軍フィールド選手の中で最下位
第20節:vs 柏(●1-3敗戦)
ポドルスキ(出場時間90分)=走行距離8.742(km)
※90分プレーした両軍フィールド選手の中で最下位
第21節:vs 鹿島(●1-2敗戦)
ポドルスキ(出場時間76分)=走行距離7.126(km)
第22節:vs FC東京(●0-1敗戦)
ポドルスキ(出場時間90分)=走行距離8.795(km)
※90分プレーした両軍フィールド選手の中でワースト2位
90分プレーした選手を比較した時、FC東京戦では相手CBチャン・ヒョンスに次ぐ走行距離の少なさで、大宮戦と柏戦では両軍フィールドプレーヤーでワーストだった。90分の出場で8km台というのは、通常フィールドプレーヤーにおいてCBくらいのものである。前線の選手として考えれば、その運動量は明らかに物足りないもので、チームにとっても負担になっていると言わざるを得ないだろう。
ただし逆に言えば、ゴール前でのクオリティーや決定力は今もワールドクラスの水準にあるだけに、ポドルスキの運動量や動き出しの回数が増加すれば、必然的にゴールも増え、日本のサポーターを魅了する機会も多くなるはずだ。実際、FC東京戦の後半35分の場面では、ポドルスキが最終ラインの背後に飛び出し、決定機を作っていた。
今後、徐々に日本の気候に慣れ、コンディションが上がっていけば、運動量の面は改善されていくはずだ。ワールドクラスのプレーを試合の中でより多く見せてくれることに期待したい。
【了】
フットボールゾーンウェブ分析班●文 text by Football ZONE web analytics group
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images