サウサンプトン監督がリバプール戦を前に口撃 「お金のための移籍もある」

「移籍はサッカーをするためだけとは限らない」

 日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンのロナルド・クーマン監督が、今季リバプールへの移籍を選択したクロアチア代表DFデヤン・ロブレンらを手厳しく批判した。
 英国営放送「BBC」が「ロナルド・クーマンいわく、ある選手は金目当てで移籍する」と報じた。
 オランダ人指揮官は、22日のリバプール戦を前に闘志をむき出しにしていた。相手には今季開幕前にサウサンプトンを去ったイングランド代表FWアダム・ララーナ、リッキー・ランバート、ロブレンの3人がいるからだろう。
「移籍はサッカーをするためだけとは限らない。おそらくお金だろう。うちのクラブはビッグクラブのような給料は払えない。ここではいつも年俸は安くなる」
 サウサンプトンは、3人を売却し、移籍金4900万ユーロを手にした。移籍は、フットボールの世界では日常茶飯事のことだ。だが、クーマンは「もし、このチームに残るのなら別の理由のためになる。毎週フットボールをプレーするためだ」と語った。
 サウサンプトンはリバプールに移籍した3選手以外にも、マウリシオ・ポチェッティーノ監督がトットナムに移り、アーセナルにDFカラム・チェンバース、マンチェスター・ユナイテッドにDFルーク・ショーがそれぞれ移籍した。チームを去った全員が必ずしも出場機会を手にしているわけではない。
 サウサンプトンは好調を維持し、リバプールに勝利すれば、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場圏内の3位へと返り咲く。指揮官は、お金よりもフットボーラーとして重視すべきことがあると言いたいようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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