パウリーニョのバルサ移籍が合意か ACL8強の広州恒大にとっては痛恨の流出に…

15日に正式契約とスペイン紙報道 中国の移籍市場はすでに閉幕

 中国の広州恒大でプレーしているブラジル代表MFパウリーニョのバルセロナ移籍が合意に達した模様だ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。

 バルセロナと広州の間、さらにパウリーニョとも条件面で合意に達し、現地時間15日にパウリーニョがスペイン入りし、正式契約を結ぶと報じられた。移籍金は4000万ユーロ(約52億円)とされている。

 広州でのパウリーニョは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台で日本勢の前に立ちはだかってきた。昨季は浦和レッズ、今季は川崎フロンターレと同組でグループステージを戦うと、ラウンド16では鹿島アントラーズと対戦。初戦のホームで1-0勝利の決勝ゴールを奪うと、第2戦では敵地カシマスタジアムで1-2と敗戦するも、鹿島にとっては重すぎるアウェーゴールを決めてチームを8強に導いた。

 準々決勝は上海上港との中国勢対決となり、勝利すれば浦和と川崎の勝者と準決勝で対戦する予定だった。しかし、広州はアジア王座奪還に向けて貴重な戦力を失う格好になりそうだ。中国は夏の移籍市場もすでに終了しており、追加補強も不可能な状況にある。

 アジアの舞台で対戦してきたパウリーニョが、欧州最高峰のチームであるバルセロナでどれほどの活躍を見せるかは、対戦経験のあるJリーガーたちにとっても一つの物差しになるはず。正式契約間近となったパウリーニョは、中盤での潰しと得点感覚をバルセロナでも発揮することができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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