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ファン・ハール監督のプレミア最強発言から一夜明けて敗北 エースも負傷
それでも強気な指揮官
マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は21日、敵地リバティ・スタジアムでスウォンジーと対戦し、1-2で敗れた。順位を暫定4位に落とし、さらにロビン・ファン・ペルシーが右足首を負傷するアクシデントにも見舞われた。
試合終盤、ファン・ペルシーは右足首を抑え、その場でうずくまった。しかし、この時点でルイス・ファン・ハール監督は後半34分にFWアンヘル・ディ・マリアに代えて、MFフアン・マタを投入し、すでに交代枠を使い切っていた。痛みで走ることができないオランダ人ストライカーをピッチに置き続けるしかなかった。試合後、ファン・ペルシーは右足をギプスで固定し、スタジアムを後にした。
英国営放送「BBC」でファン・ハール監督は強気にこう語った。
「ファン・ペルシーがもう走れずに、10人の状態だったが、我々は試合を支配した」
今季リーグ10ゴールでチーム得点王のファン・ペルシーは、16日のFAカップのプレストン戦を打撲で欠場し、復帰したばかりだった。
マンUは、この日の敗北でアーセナルに3位の座を奪われた。そして22日の暫定5位サウサンプトンのリバプール戦の結果次第では、来季の欧州CL出場圏外の5位まで順位を下げることになる。
ファン・ハール監督は、試合前日の会見でプレミア最強を宣言したばかりだった。「最近の19、20試合の結果を見れば、我々はリーグ最高のクラブだ」と強気に言い放ったが、地元メディアは現実は大きく異なると指摘していた。
BBCはスウォンジー戦までの20試合におけるデータを紹介。ユナイテッドは勝ち点で3位、勝利数でも3位、ゴール数はアーセナルを下回り4位、失点数3位、得失点差3位となっている。どの成績を切り取ってもほぼ3位で、ファン・ハール監督の「ベスト」との主張と食い違っていた。
自信満々な最強発言の翌日の敗北に加え、エースの離脱が重なった。リーグ終盤を迎える今、マンUは正念場を迎えている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images