「もう終わっちゃうんだな」 関根がラストマッチに感無量 「最後に退場したら…」の冗談も
移籍後も赤ユニフォーム「縁があるのかな」
ちょうど1年ほど前に、関根はリオデジャネイロ五輪に向けたチームから漏れた。その時に「もうA代表しかない」と語っていたが、バヒド・ハリルホジッチ監督は海外でプレーする選手の経験値を高く評価している。関根もまた「海外でもまれることでより近づくと思う。良い状態でボールをもらうことばかりじゃなくなるけど、それでどれだけできるか。浦和のプライドの戦う姿勢で、ゴールに突き進む姿勢は見失わないようにしたい」と決意を込めた。
インゴルシュタットも赤いユニフォームのチームだけに「縁があるのかなと思いますね」と話し、「ワイドは向こうのチームにもあるポジションだと聞いているので、激しさに負けないようにやっていきたい」と、移籍後のプレーにも思いを巡らせる。
この浦和でのラストマッチを終えて「あっという間でしたね」と、ここ最近はあまり見せなかった笑顔で会場を後にした。明朝にはメディカルチェックを控えたドイツへと渡る。グイグイと敵陣に切り込んでいくドリブラーは、その力強さでドイツでも自身のキャリアを切り開いていくはずだ。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images