「もう終わっちゃうんだな」 関根がラストマッチに感無量 「最後に退場したら…」の冗談も

甲府戦に先発した関根、試合後にはゴール裏のサポーターに挨拶

 浦和レッズでのラストマッチを終えたMF関根貴大は、どこかスッキリしたような表情でミックスゾーンに姿を見せた。ドイツ2部インゴルシュタットへの移籍発表後、9日のJリーグ第21節の敵地ヴァンフォーレ甲府戦が浦和でのラストゲーム。空回りを本人も認めつつも、後半38分までプレーして1-0の勝利で旅立つことを嬉しそうに話した。

 メディカルチェックを残しているだけに、甲府戦の前まで起用は不透明だったが、関根はスタメンに名を連ねた。浦和のユニフォームを初めて着たジュニアユースから足掛け9年半を過ごしたなか、甲府戦では「最後という実感はないんですけど、後半になると『もう終わっちゃうんだな』って思いながら」のプレーとなり、感無量だったという。後半15分にはイエローカードを受け「最後に退場したらとんでもないと思って」と冗談も飛んだ。

 試合後にはゴール裏のサポーターに挨拶。関根は途中で言葉を詰まらせながらも「日本一のサポーターの前で、埼スタ(埼玉スタジアム)で走って戦って、本当に自分にとって大きな財産になりました。自分でこのチームを勝たせる男にはなれなかったけど、またこのクラブで成長した姿を見せられるように頑張りたい。本当にありがとうございました。行ってきます」と、自分の言葉でその思いを伝えた。

 そして、関根は浦和に移籍金を残す形でドイツへ渡る。下部組織時代からの先輩である日本代表FW原口元気も同様に移籍金を残して移籍したが、「そこは絶対だし、最低限です」と話した。背番号24も原口から受け継いだもので、「できればユース出身の選手に付けて欲しいですね。それがドリブラーなら最高です。浦和にとって特別な番号になってくれれば」と、海外移籍と背番号を伝統のあるものにしたいと思いを明かしている。

 

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