チェルシー補強策に苦言のコンテ 「12カ月後も監督なら驚き」と識者が今季中の解任示唆

「チェルシーは容赦しないクラブだ」

 キャラガー氏は「彼がおとなしくすることはないだろうが、監督がなんでも話してしまうのはクラブにとっては良くない」と指摘。しかし、その一方で、チェルシーも指揮官の反発をおとなしく聞いているだけでは終わらないとも予想している。

「チェルシーにはしっかりとビジネスモデルがある。容赦しないクラブだ。レアル・マドリードに少し似ていて、彼らが他のクラブのように監督を尊重するとは思えない。彼らは監督を12カ月で解任することを恐れないが、それに不満もないだろう。(ロマン・)アブラモビッチが来てから、彼らは誰よりも多くのトロフィーを獲得してきたからね」

 ロシアの大富豪アブラモビッチ氏がオーナーとなり、豊富な資金力を手にして以降のチェルシーは5度のプレミアリーグ優勝、2011-12シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ制覇など数多くのタイトルを獲得してきた。

 しかし、アブラモビッチ政権誕生後に二度指揮を執ったジョゼ・モウリーニョ監督もあっさりと解任され、カルロ・アンチェロッティ監督、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督、クラウディオ・ラニエリ監督(在任中の03年にアブラモビッチ氏が会長に就任。04年に解任)ら名立たる名将たちも、2年持たずに解任されている。リーグ制覇を成し遂げたコンテ監督でも安泰という保証はどこにもない。

 キャラガー氏は今季中にコンテ監督が解任されても、驚きはないと語った。果たしてプレミア王者チェルシーは、昨季に続く充実のシーズンを過ごすことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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