バイエルンがドルトムントから今夏も引き抜き!? 香川ら発掘の名伯楽招聘を狙う
チームスタッフ入れ替えを行うバイエルンが、敏腕スカウトのミスリンタット氏を標的に
今夏もドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへの引き抜きが実現するかもしれない。ドイツ紙「キッカー」は、バイエルンが日本代表MF香川真司らを発掘したことで知られるドルトムントの敏腕スカウト、スヴェン・ミスリンタット氏の招聘を狙っていると報じている。
バイエルンはテクニカル・ディレクターを務めていたミヒャエル・レシュケ氏が退団。新たにスポーツディレクターとしてクラブOBのハサン・サリハミジッチ氏を迎えるなどチームスタッフにも入れ替えが起きている。バイエルンはそれとは別に、さらに新しいスカウトも探しているという。
そこで名前が挙がっているのが、2007年からドルトムントで働き、09年からチームスカウトを務める名伯楽ミスリンタット氏だ。元レバークーゼンのロジャー・シュミット監督(北京国安)らとともに、2011年には監督ライセンスも取得しているが、選手の才能を見抜く慧眼に優れている。
記事では「チーフスカウトとして、シンジ・カガワ、ピエール=エメリク・オーバメヤン、ラファエル・ゲレイロ、ウスマン・デンベレといった選手の獲得において決定的な役割を果たした」と触れられている。昨季はトーマス・トゥヘル前監督との関係悪化が伝えられていたが、ドルトムントには欠かせない人材だ。そんなキーパーソンが、因縁あるバイエルンの標的になっているという
ドルトムントからバイエルンへの移籍と言えば、近年では2013年のドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(16年に復帰)、14年のポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、16年のドイツ代表DFマッツ・フンメルスといった大型移籍が続いている。ドルトムントは、チームを陰で支えるスタッフの引き抜きを阻止することができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images