ジェラードがPKのキッカーを奪ったバロテッリにご立腹 「見苦しい行為」
許されざる悪童の行為に苦言
リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリは、欧州リーグ決勝トーナメント初戦のベシクタシュ戦で決勝点となるPKを決め、1-0の勝利に大きく貢献した。だが、本来のキッカー役は副キャプテンのイングランド代表ジョーダン・ヘンダーソンだったため、主将のMFスティーブン・ジェラードは悪童の行為に不快感を示した。地元紙「リバプール・エコー」が報じた。
アンフィールドで行われた試合は終盤に動いた。0-0で迎えた後半40分、U-20イングランド代表FWジョーダン・アイブが相手ペナルティーエリア内でファウルを受けてPKのチャンスを手にした。
この日、故障欠場していたジェラードの代わりにキャプテンマークを腕に巻いていたヘンダーソンがキッカー役を務めるはずだったが、ボールを手に取ったのは途中出場したバロテッリだった。この日好調だった問題児は、ヘンダーソンや、イングランド代表FWダニエル・スターリッジをなんとか説得し、キッカーの座を手にすると、ゴール左隅に決勝点を決めた。
この行為にレジェンドが不快感を示したのだ。この日、地元テレビ局「ITV」で臨時解説者を務めていたジェラードは「もし、僕があの状況で試合に出ていたら、キッカーは僕だっただろう。基本的にPKはジョーダン・ヘンダーソンが蹴るべきだ。マリオは抜けがけをすることで少し迷惑だった。そして、試合前の監督のプランにも反している。PKを決めたことは信頼に値するが、彼がPKを失敗していたらロッカルームで何が起きたのか興味深い」と、バロテッリのPKに対し、厳しく苦言を呈していた。
「数週間前のエバートン戦でも似たようなことがあった。PKキッカー役を取り合いする姿は見苦しい。個人的にはルールはルールで規則は規則。監督がキッカーを決めたら、選手は従う。それはヘンダーソンでなければならない。マリオは途中出場で素晴らしいプレーをしていた。試合の流れをリバプールに引き寄せた。両肩にプレッシャーがのしかかっていたが、PKをうまく決めた。大きなゴールだったよ。だが、ジョーダンが主将だ。マリオもホワイトボードを見て彼がPKを蹴ることを知っていたはずだ。彼はジョーダンに対する敬意が少し欠けていた」