洗い流された苦い想い 流経大柏、初の単独優勝&フェアプレー賞を支えた昨年の「反省」
前回大会は主力が出場停止で決勝敗退、悔しさを乗り越え9年ぶり2度目のV
苦い想いを洗い流す優勝となった。
全国高校総体(インターハイ)は4日、ユアテックスタジアム仙台で男子サッカー決勝が行われ、流通経済大学付属柏(千葉)が日本大学藤沢(神奈川)を1-0で下し、9年ぶり2度目の優勝を果たした。初優勝を飾った2008年は雷雨のために決勝戦が中止となり、同県勢の市立船橋(千葉)と両校優勝だったため、初の単独優勝となった。
流経大柏は、決勝で市立船橋に敗れた前回大会の反省をきっちりと生かした。前回大会もトーナメントの特性に合わせた堅守速攻で決勝まで勝ち上がったが、その途中でFW古谷三国、MF関大和(ともに当時3年)が警告を受けて決勝戦は出場停止。スーパールーキーのDF関川郁万(2年)も負傷の影響が隠せなくなってパフォーマンスが落ち、満身創痍の戦いを強いられて、肝心のファイナルで力を発揮し切れなかった。
準々決勝で警告を受けた関川は、その試合後に「チームが勝てば良いけど、素直には喜べない。失点したこともそうだけど、去年、三国さんと大和さんが決勝に出られなくなったのに、イエローカードをもらってしまった。準決勝でもう1枚もらったら、去年のようなことが起きてしまう」と前回大会を思い出して危惧していた。
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