新生浦和で起きる「本当の意味での競争」 堀監督が挑む前任者と異なるアプローチ
「中心選手でも動きが悪いと思えば…」
そうしたなかで11年当時の浦和を知るDF平川忠亮は、堀監督について「その時、その時の選手の状態を見る采配をする方ですね」と話す。そして「中心選手でも疲れて動きが悪いと思えば、代えるタイプ」とも話した。
堀監督はチームの立て直しに向けて、ペトロヴィッチ監督とは違ったアプローチをするだろう。
7月22日のセレッソ大阪戦に敗れた後、ペトロヴィッチ監督は「今のチーム状況を見ると、多くの中心選手の調子が上がらない状態が続いています。そこが今の我々の問題であると思います」と話した。調子が上がらないことを認識しながら、その中心選手たちをスタメンで起用。平川の言葉が6年後の今季も実践されるのであれば、こうした選手たちは入れ替えの対象になっていく。
堀監督は就任にあたり「こういう苦しい状況のなかで、本当の意味での競争をしながら、本当に戦う準備のできている人間でゲームをやっていこう」という言葉を、選手たちに投げかけたと話している。6年前は4バックを採用した堀監督だが、当時とはそれまでの経緯も陣容も違う。ペトロヴィッチ監督が築き上げてきた3バックを継続するかは未知数だが、メンバーの流動性は高まっていくと予想される。