パチューカはなぜ本田に惚れたのか? メキシコ初の日本人プロ選手が現地で感じた熱気

「パチューカが優勝できるかといったら…」

――パチューカは昨季CONCACAFチャンピオンズリーグを制し、年末にUAEで開催されるFIFAクラブワールドカップに4度目の出場を決めている強豪です。パチューカはリーグ戦で開幕2連敗と苦しんでいますが、今季は優勝争いに絡めるでしょうか?

「優勝できるかといったら、どうでしょうね。0-1で敗れたUNAMとの敵地開幕戦では、ちょうどゴールドカップがあったので代表に3選手が出ていましたし、本田やその他の新戦力も二人出ていなかった。彼らが加わった時にチームがどう変わるか次第ですね。チームのバランスは非常にいいので、タイトルは取れなくても4位以内には入ると思います」

――本田選手以外に、個人的に注目している選手はいますか?

「パチューカのゴールマウスを守る44歳の元メキシコ代表GKオスカル・ペレスという選手です。チーム最年長で、愛称はコネホといってウサギという意味です(※2002年日韓ワールドカップにメキシコ代表の正GKとして出場した)」

[PROFILE]

百瀬俊介(ももせ・しゅんすけ)

1976年5月31日生まれ。1992年に中学卒業後に単身メキシコへ渡り、デポルティーボ・トルーカFCのユースチームに入団。93年に同クラブのトップチームと契約し、日本人で初めてメキシコリーグ所属のプロサッカー選手となった。その後、メキシコやエルサルバドル、アメリカのチームを渡り歩き、2001年にデポルティーボ・トルーカFCで現役引退した。コネクト株式会社の代表取締役会長。ブラウブリッツ秋田のクラブアドバイザーも務めるなど、多岐に渡って活躍している。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

ゲッティイメージズ、百瀬俊介●写真 photo by Getty Images , Shunsuke Momose

 

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