リバプール、クラブ史上最高額で“ネクスト・ジェラード”獲得へ

ピアニッチ確保に67億円を準備

 リバプールが、今夏にクラブ史上最高額となる移籍金でASローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ獲得に踏み切ることを英地元紙「ミラー」が報じた。

 ブレンダン・ロジャース監督は、10日に行われたプレミアリーグ第25節トットナム戦で3-2の勝利を収めた直後にローマへと飛び立ったとされる。そこで、かねてからその動向を追っていたピアニッチと、極秘で話し合いの場を設けたと伝えられてきた。

 北アイルランド人指揮官は、主将を務めるMFスティーブン・ジェラードが今季終了後にMLSのLAギャラクシーへと移籍することから、後釜探しに追われていた。

 ピアニッチは2011年にローマへと加入すると、圧倒的な創造性と正確無比なキックで瞬く間にチームをけん引する大黒柱へと成り上がった。リバプールは獲得に向け、3700万ポンド(約67億円)とクラブ史上最高額となる移籍金を準備しているという。

 また、同じローマのベルギー代表MFラジャ・ナインゴランやセルビア代表FWアデム・リャイッチも獲得候補に挙げられている。だが、ロジャース監督は、あくまで最優先ターゲットをピアニッチに絞っているようだ。

 プレースタイル的にはジェラードと完全に合致するわけではない。だが、リバプールに加入した場合は、ジェラードと同じく、攻撃の起点となる役割を任せられることとなるだろう。セリエAの逸材が、去り行く背番号「8」の穴を埋める存在としてアンフィールドにやってくる可能性は現実味を帯び始めている。

【了】

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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