ザルツブルク4季目で最高のスタート 4戦3ゴールの南野が重視する「起点になる」動き
「前向きにドリブルで運ぶ回数を増やせば…」
「しっかり前でボールを受けて起点になる。中盤でもっとボールを前向きに受けてドリブルで運んでいく、そういう回数をもっと増やせれば、使ってもらえるんじゃないかなと思うんです。それがチームの、(攻撃の)一つのパターンになればというのは考えています」
ゴールへのこだわりは大切にしながらも、チームの戦い方にアジャストしていくことでチャンスに関わる頻度は多くなると考えているようだ。
実際に今夏就任した新監督マルコ・ローゼの下で、南野はここまで攻撃の中心としてレギュラーの座をつかんでおり、非常に効果的なプレーを披露している。22日のリーグ開幕戦ヴォルフスベルガー戦(2-0)でのゴールを含めて、公式戦4試合出場で3ゴール。26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦リエカとの第1戦(1-1)にもトップ下でフル出場しており、得点こそ奪えなかったもののチームが作り出したチャンスの多くに絡んでいる。自身が語っていたとおり、前向きにボールを受けてドリブルで運ぶシーンも当たり前のように見られていた。
ザルツブルクに移籍後4シーズン目となる今季は、南野にとって大きな意味を持つシーズンになることは間違いないだろう。思い描いているイメージは、このままレギュラーポジションを確固たるものとし、主力選手としてチームをタイトルへ導くこと。そして自身はトップリーグのクラブへ飛躍していくというシナリオは、今季こそ現実のものとなるかもしれない。
【了】
中野吉之伴●文 text by Kichinosuke Nakano
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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