インザーギ監督の解任は目前?「ピッポの時間は終わった」と伊紙
インザーギ監督を更迭すべき理由は?
一方、インザーギ監督を更迭すべき理由として、第1は戦術性のなさを挙げている。
第2は、1月の移籍市場で放出した何人かの選手を生かす方法があったという見方だ。元U-21フランス代表FWニアングは、アッレグリ監督や、セードルフ監督の元で は得点を奪ってきた。さらに、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスも新天地で活躍している。彼らを余剰戦力として判断したのは、時期尚早だったのかもしれない。
第3は、不振によるチーム全体の落ち着きの欠如だ。静かな安心感がチームにはもたらされていない。第4の理由は、指揮官が周りのスタッフの言葉に耳を傾けすぎているため、決定権を持たないように見えている点だ。
第5はミランの将来像が見えないことだという。日本代表FW本田圭佑は右サイドでリーグ序盤はゴールを決めて驚かしたが、現在は鳴りを潜めている。主将のイタリア代表MFリカルド・モントリーヴォはオランダ代表MFナイジェル・デヨングの故障とエッシェンの不調によってボランチ起用されているが機能していな い。
現役時代のクラブの栄光に尽力したレジェンドが、2年続けて移籍金の投入を惜しんでいる強化部から切られてしまうのか。インザーギ監督は自身の未来をかけてチェゼーナ戦で白星を狙うことになる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images