ピルロが過去の現役引退危機を告白 「試合後に引退しようと考えた」

06-07年シーズンにリベンジ、「アテネで幸運の女神が戻ってきた」

 2005年5月25日、イスタンブールのアタチュルク五輪スタジアムでミランは一時3点リードを奪いながら追いつかれ、延長戦に突入。元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコが至近距離で2本シュートを放ったが、相手GKイェルジ・デュデクがセーブ。PK戦でピルロは2人目のキッカーを務めたが、GKに阻まれた。リバプールが歴史に残る逆転勝利で欧州の頂点にたどり着いた。

 1度は折れかけた心をピルロは必死につなぎとめたという。

「幸運なことにイスタンブールで見放されたけど、アテネで幸運の女神が戻ってきた。2度目の欧州チャンピオンズリーグ優勝はスペシャルだったよ」

 06-07年CL決勝でリバプールにリベンジを果たし、自身2度目のCL制覇をなし遂げたピルロはトルコのトラウマからようやく解放されたという。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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