インテルがセリエA屈指のSB獲得に失敗 今後の動向次第では長友放出の動きが加速も
ナポリのアルバニア代表DFヒサイにオファーも、クラブが「ノー」の返答
日本代表DF長友佑都が所属するインテルが、リーグ屈指のサイドバック獲得に失敗した模様だ。
インテルが獲得を狙ったのは、ナポリのアルバニア代表DFエルセイド・ヒサイだという。ヒサイの母国アルバニアのメディア「Sportekspres」は、ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンとインテルから寄せられたヒサイ獲得への動きに対し、ナポリが「ノー」の返答をしたとしている。
ヒサイはセリエA屈指の右サイドバックで、ナポリの中心選手として活躍している。バイエルンは移籍金3000万ユーロ(約39億円)を提示したものの、ナポリは最低でも5000万ユーロ(約65億円)が必要として拒否。インテルの動きは水面下だったが、同様に拒否されたと報じている。
インテルは右サイドバックを主戦場とするDFダニーロ・ダンブロージオが、長友と同様に左右の両サイドをこなすサイドバックとしてレギュラーポジションを確保している。ヒサイの獲得に成功していれば、右にヒサイ、左にダンブロージオという形が基本になったと予想される。そのうえ、左サイドを本職とするDFクリスティアン・アンサルディの存在も考えれば、長友の放出が加速していた可能性は高い。
長友の去就に大きな影響を与える可能性があったサイドバック補強の失敗し、状況は変化していないものの、今後の動向次第では再び放出の動きが強まっても不思議はない。ルチアーノ・スパレッティ新監督の下、プレシーズンのインターナショナル・チャンピオンズカップでの出場機会は得ている長友だが、クラブがサイドバックの補強を進めていることは明らかになっている。果たして、8月末までの移籍市場でインテル最古参となった長友はその立場を守れるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images