中国勢の“爆買い”沈静化でJリーグに恩恵? 英国人記者がアジア移籍市場の勢力図を分析
UAEも18-19シーズンからアジア枠廃止へ
中国勢の移籍市場におけるパワーダウンに伴い、Jリーグ勢が外国人選手獲得の勢いを増すことになるのだろうか。チャーチ氏は、アジア移籍市場におけるもう一つの巨大勢力である中東勢の動きにも触れながら、このように展望している。
「中国とは理由が異なるものの、中東勢も移籍市場では苦戦を強いられそうだ。原油価格の継続的な低下により、財政的な問題を抱えるクラブが多く、クラブの買収や合併が相次いでいる。(UAEの)アル・アインは塩谷司とマルクス・ベリ(スウェーデン代表)という二人の実力者を迎えているが、活発な動きを見せるクラブはごくわずかだ。
またUAEリーグでは、中国と同様に2018-19シーズンからアジア人枠を廃止することが決まっている。こうした状況は、Jリーグ勢に追い風となるだろう」
久しぶりの大物参戦となったポドルスキのプレーに注目が集まる今夏のJリーグだが、近い将来、中国や中東勢から移籍市場における主導権を奪い返し、ビッグネームや実力派助っ人の加入が増えるのかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images