浦和、94年9月以来の前半4失点で2-4敗戦 杉本2発のC大阪は首位キープ
序盤にC大阪FW杉本に2点を決められ、その後も2失点で前半4失点
浦和レッズが守備崩壊により優勝への道が厳しくなった。22日に現在首位のセレッソ大阪とのアウェーゴールに臨んだ浦和は、立ち上がり8分までに2失点を喫すると、前半45分間で4失点。2-4で敗れ、C大阪との勝ち点差が12に開いた。一方のC大阪は首位をキープした。
浦和はボルシア・ドルトムントとの親善試合で、押し込まれながらも前半を無失点で抑え、GK西川周作などが「良いキッカケになった」と多少の自信を取り戻してこの一戦に臨んでいた。しかし、試合はいきなり相手FW杉本健勇のマーカーになったDF槙野智章のところから崩壊した。
前半6分、C大阪のコーナーキックの二次攻撃で右サイドからクロスが浦和ゴール前に入ると、杉本のマーカーについていた槙野は完全に見失ってフリーの状態にして、難なく押し込まれた。さらに同8分、MF柿谷曜一朗が左サイドから上げたクロスに対し、杉本が槙野より前に入って良いポジションを取ってヘディングシュートを決めてゴール。いきなり2点差がついた。
浦和は同18分にゴール前のこぼれ球をFWズラタンが押し込んで1点差としたが、守備陣が追い上げムードを支えられなかった。同27分、FW興梠慎三に対して厳しく寄せたMF山口蛍がボールを奪うと、浦和は誰も前をふさぐことができずそのままドリブルで侵入された。3バックの中央からDF遠藤航が飛び出してブロックを試みたが山口のシュートは止められず、そのままミドルを蹴り込まれて1-3となった。
さらに同35分には右サイドからMF水沼宏太がクロスを上げると、攻撃参加したDF丸橋祐介を浦和守備陣は捕まえることができず、ワントラップからのシュートを決められて4失点目を喫した。アディショナルタイムにFWラファエル・シルバが距離のあるシュートを決めて2-4としてハーフタイムを迎えた。