鹿島がEL3連覇の強豪セビージャを破る金星 途中出場のFW鈴木が2得点でクリロナポーズ
本気モードのセビージャを封殺
しかし同27分、鹿島の試合巧者ぶりが炸裂する。右サイドの横パスに対して途中出場のFW安部裕葵がドリブル突破を開始。2人のマーカーを置き去りにして相手GKをつり出すと、フリーとなった鈴木が無人のゴールに流し込む。アンダルシアの雄相手に奪った一撃に、鈴木はクラブW杯でお馴染みになったクリスティアーノ・ロナウドが見せる仁王立ちの“クリロナポーズ”を披露して大喜びした。
セビージャは失点前から投入されていたMFエンゾンジらが本気モードとなり、攻撃姿勢を強める。しかし鹿島らしい時間の使い方で相手をリズムに乗らせず、曽ヶ端のビッグセーブが出るなど無失点で凌ぐと、後半終了間際には右CKから鈴木がシュートをゴール右隅に叩き込み、試合を決定づけた。
昨年のクラブW杯決勝ではMF柴崎岳(現ヘタフェ)の2ゴールなどでレアル・マドリードを延長戦まで追い詰めた鹿島。リーガ屈指の強豪から挙げた金星で、再びスペインに驚きを与えることになりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images