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サウサンプトンDF、移籍直訴で“一人練習” 指揮官は意思尊重も「考え直してほしい」
吉田の同僚ファン・ダイクはチーム練習の輪から外れ一人でトレーニング
サウサンプトンで日本代表DF吉田麻也と同僚のオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが今夏の移籍を熱望していることをマウリシオ・ペジェグリーノ監督が明かした。同選手は現在、チーム練習の輪から外れて一人でトレーニングを行っているという。英公共放送「BBC」が報じた。
ファン・ダイクは今夏の移籍マーケットにおける目玉選手とされ、リバプールやマンチェスター・シティ、チェルシーなどのターゲットと見られていた。しかし、サウサンプトンはチームキャプテンの放出に関して頑なに拒否する姿勢を貫いている。
もっとも、本人はより高いレベルでのプレーを熱望しているようだ。チームを率いるペジェグリーノ監督は「彼はチームに加わっていない。精神的に100%じゃない」と明かした。アルゼンチン人監督は、「彼と話した時に、移籍したいからプレーできないと言っていたよ」とファン・ダイクから直に移籍希望を受け取ったとしている。
昨季は吉田ともパートナーを組んだ不動のセンターバックはUEFAチャンピオンズリーグでのプレーを切望している。26歳という年齢、多くのビッグクラブが高額オファーを準備している現状を踏まえれば、移籍を実現させる絶好の機会となっているだけに本人も焦りを感じているのかもしれない。
ペジェグリーノ監督は「こういう決断になる。私としては『OK。もし君の気持ちに整理がつかずにチームに加わりたくないというなら、今は一人で練習するしかない』と言うしかなかった」とコメント。「フィルジルには考え直してほしい」と語る一方で、選手の意思を尊重せざるを得ないとも語っている。
2015年にセルティックから加入し、サウサンプトンを最終ラインから支えた功労者だが、気持ちはすでにクラブから離れてしまったのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images