浦和逆襲の鍵は「興梠1トップ固定」と「柏木の位置」 Jを熟知するリトバルスキーが提言
「柏木が前線近くでボールを受ければ…」
リトバルスキー氏はヴォルフスブルクのスカウト部長として、昨夏のリオ五輪での手倉森ジャパンの試合も視察している。オーバーエイジ枠で参戦した浦和FW興梠慎三のクオリティーもチェック済みのようだ。
そして今後の浦和逆襲に向けたキーマンは、背番号10だという。
「浦和でキープレーヤーになるのは、中盤では柏木でしょう。彼はこのチームで、いわゆる攻撃面で“違い”を作らなければいけない選手です。ドルトムント戦では、イメージよりも運動量豊富で球際で頑張っていました。彼の問題は、どのポジションでボールを受けるか。そして、いかにボールを受けるか、というところでしょう。
彼にはラストパスのクオリティーがありますが、あまりにも自陣の低いポジションでボールを受けても相手にダメージを与えることはできません。前線と近い位置で良い形でボールを呼び込むことができるか、そこがテーマです」
リトバルスキー氏はMF柏木陽介のパサーとしての能力を評価する一方、敵陣の高い位置でのキーパスの数を増やすことを求めていた。リーグ8位に沈む浦和は後半戦に向けて顕在化した課題を修正し、浮上のきっかけをつかむことができるのか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images