本田、勝てないミランに持論展開 サポーターのブーイングも悪影響?
「みんなが前を向いてやれば一気に好転する可能性は感じている」
――ここ数試合は右に入ったり、左に入ったり、中央に入ったりしている。ユーティリティーさを評価されているとは思うが、タスクが定まらない状況をどう思うか?
「タスクが定まる、定まらないは僕が決めることじゃないので。チームが、監督が選手のタスクを決めてそれを任せるっていう意味では、チーム状況に応じて選手のタスクが変わるのは当然ですし、いい状況であればそのタスクが割とはっきりしている。強いチームやいい状況のチームっていうのはやっぱりそういうところであって、我々がいろんなポジションが変わってるというのはチーム状況を表しているのかなとは……、迷ってる部分があるのは感じますけどね」
――ゴールが出てないのをどう感じる?
「そうですね。でもどうですかね、タイミングだと思いますけどね。1点目、たとえばあそこにデストロがいなければ僕が点を取れてましたし、前半戦で点を取れてるシーンというのはそういうクロスからの1本で取れてたりとか、そういうシーンが基本的に僕の得点シーンだったんですけど、全部のタスクをしながらそこをやるというのも求められてますから、さらに運動量を上げたりとか求められてることは確かに高いですけど、悲観的になってもしょうがない。今日に関してもね、結局あの1本の失点がなければこんな会話にはなってないですし。
惜しいで終わらせないのがミランファンであり、ミランなのかもしれないですけど、でも、とはいえ、ネガティブに言って次の試合に勝てればナンボでもネガティブに言えばいいし、ここで悪いことを書きたてて選手にプレッシャーをかけてミランがよくなるのであればどんどんそうすればいいけど、チームはそうじゃないから。チームは生き物であり、今いる選手が勝ちたいという気持ちは監督を中心にみんなが持っている。どういうふうにやればこのピッチでいいサッカーをやれるのかを第一前提に考えた時に、あまりネガティブに考える必要はないのかなと。いい時間帯もあったしあの失点がなければ今日は勝っててまったく別の会話になってただろうし。惜しかったなと、サッカーはそういうこともあると、引き続き前を向いてやっていこうということですね」
――流れを変えられる手応えを感じてるということ? それともまだトンネルは長い?
「いや、でもどうですかねえ。もちろん監督が一番手応えをつかめてないといけないんでしょうけど、選手は監督を信じて、とりあえず与えられたタスクを一生懸命やってるし、同じビジョンを見てるつもりではいますし、同じビジョンではないかなと感じた時は監督とミーティングもしますし。でも、とはいえ、今までの監督と全部ビジョンがあってきたかというとそうではないし、ある程度意見は違う、そこですり合わせながら妥協点を合わせていくっていうのは今までもそうだし、これからもそうだと思うんですよね。それは自分自身としてはこんなもんなのかなっていう。もう少しみんなが前を向いてやれば一気に好転する可能性は感じてますけどね」