セードルフ監督が本田圭佑を「重要な人物」と評するも、ダービーの先発は明言せず
報道陣はカカと本田の“関係悪化”を追求
――日本人にとっても重要なダービー戦だが、本田は準備できているか?
「彼は常に準備できている。前にも言ったように、僕たちはとてもいい関係だ。とても率直な日本人で、素晴らしいパーソナリティを持っている。中田(英寿)もそうだったが、より強い個性のある人物だ。よく話もしている。偉大なチームの重要な人物。この試合でも我々と一緒にいてくれるのは嬉しい」
――前節の敗れたローマ戦でカカと本田の間には緊張感があった。前半、カカはエリア付近で本田に怒っていた。後半のFKの時に怒っていた。彼らの関係は変わったのだろうか?
「ノー、全くそれはない。ゲームの中では起こること。正直なところ、私は気付きもしなかった。彼らの関係はいい。本田が移籍後、関係がだんだん深くなっていった。より関係が深くなるほど、ピッチ上ではリアクションは大きくなる。関係が浅ければ、ピッチでの反応はそれほど強くない。それは経験があればわかること。友達に近い関係だと、言い合えるもの。2人の関係が成長しているということだと思う。強い反応はチームに必要なもので、僕は気に入っている。2人の選手がとても熱い反応を示せば、周りのみんなが目覚める。ポジティブなことだ」
――本田のコンディションと捻挫していた左足首は大丈夫か?
「大丈夫。ローマ戦でプレーした。足首は少し敏感な状態かもしれないが、すべてのプレーはできる」
――では、本田はダービーでプレーできるのか?
「SI(そうだ) SI」
――ダービーの重要性をどう説明するか?
「それは圭佑が僕に説明するだろう。彼は準備万端の選手。彼らは歴史やすべてを説明できる。本田はとても頭がいい選手なので、僕が説明する必要はないだろう」
――まだ説明していないのか?
「していない。その必要がないことは、わかっている。25人のチームメイトたちが言うだろう。彼はとても頭がいいんだ」
――(ガーナ代表DF)マイケル・エシェンや(モロッコ代表)アデル・ターラブ、本田など、ダービーデビューする選手には、ダービーについて何をアドバイスはあるか?
「旅行者が散歩するのではない。ダービーでプレー経験のない選手でも、ダービーが大事なことはわかっているはず。説明は必要ない」
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web