名将カペッロが中国で窮地、6戦未勝利に批判 サポーターも親会社に激怒「江蘇を返せ!」
6月11日の就任以降、リーグ戦3分2敗 18日にはカップ戦で2部クラブにドロー
イタリアが生んだ世界的な名将が中国で窮地に立たされている。先月、中国スーパーリーグの江蘇蘇寧の新監督に就任したファビオ・カペッロ氏が就任から6戦未勝利で大批判を浴びていると、母国イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
カペッロ監督は6月11日に江蘇と契約した。今季、チームはAFCチャンピオンズリーグでガンバ大阪と同組を首位通過するなどアジアの舞台では好調な戦いを見せていたが、リーグ戦では一時最下位に沈むなど低迷し、チームの立て直しは名将の手に託されていた。
しかし、就任初戦で長春亜泰に敗れると、その後のリーグ戦は3分2敗と白星から見放されていた。最下位に転落する苦しい戦いから脱却できず、18日にはカップ戦で2部の上海申キンと2-2で引き分けた。
その状況に江蘇のサポーターは大激怒し、「俺たちに江蘇を返せ! 蘇寧は出ていけ」と、イタリアのインテルの株式も保有する親会社への批判バナーも掲示。カペッロ監督率いるチームに向けた失望のブーイングも鳴り止まないという。
かつてACミランやレアル・マドリード、ローマなどで数々のタイトルを獲得し、堅実な守備が光るスタイルで“優勝請負人”の名を馳せていた名将カペッロだが、2年ぶりの現場復帰となった中国では泥沼にハマっているようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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