J2徳島が流麗なパスワークからゴラッソ! “スペイン流”を体現した一撃に敵将脱帽
京都相手に美しい6本のパス交換から杉本が先制ゴール
徳島ヴォルティスは16日、J2第23節で京都サンガF.C.戦と対戦し、1-1ドローに終わったが、徳島の先制弾は鮮やかなパスワークから生まれた。
スコアレスのまま迎えた後半17分、後方からの縦パスを受けたMF杉本太郎が反転して前を向くと、並走していたMF前川大河にパス。前川はダイレクトで前方のMF島屋八徳にボールを通してワンツーパスを受けると、相手が一斉に寄せてくるなか再び前川にリターンする。エリア内でボールを受けた前川は巧みなトラップで相手DFを引きつけると、その左側からフリーで走り込んでいた杉本へラストパス。京都GK菅野孝憲の動きを冷静に見極め、ゴール右隅へ流し込んで先制ゴールが生まれた。
6本のパスから生まれた鮮やかな連携プレーに京都守備陣は翻弄され、全くボールに触れることができずに無力化された。徳島は今季からスペイン人のリカルド・ロドリゲス監督が就任。適切なポジショニングを意識しながらボールを運び、優位性を作り出すという「ポジションプレー」を標榜しており、スペインではジョゼップ・グアルディオラ監督時代のバルセロナなどが取り入れていた。
京都の布部陽功監督は「パスワークで先制された」と脱帽していたが、杉本の今季4ゴール目は、スペイン仕込みのポジションプレーが体現された形と言えそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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