脳に損傷を受けたアヤックス新鋭の回復を祈るスアレス 「僕たちは君と一緒にいる」

2007年から11年まで所属 下部組織時代のヌリとの写真をツイッターに公開

 アヤックスの新鋭として期待されていたMFアブデラク・ヌリが、8日にオーストリアで行われたブレーメンとの親善試合の最中に昏倒し、脳に重度の損傷があることが判明。サッカー界に大きな衝撃を与えている。かつてアヤックスでプレーした経験を持つバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、自身のツイッターでヌリらとの3ショット写真とともにエールを送っている。

 ヌリはブレーメン戦の後半30分過ぎに、プレーに関係のないところで突然ピッチへ座り込むと、そのまま仰向けに倒れた。主審はすぐにゲームを止め、試合は中断。この時点で意識はあり、呼吸をしている様子も確認できたが、ピッチに救急車が入って応急処置がされた後、ヘリコプターで病院へ緊急搬送された。当初は不整脈との発表もあったが脳にダメージを負っていることが判明し、予断を許さない状況となっている。

 このニュースに、2007年から11年にかけてアヤックスに所属したスアレスもショックを受けている。自身のツイッターを更新したスアレスは、「アッピー(ヌリの愛称)に起きたことに対して、僕はただただ悲しく思う。僕たちは君と一緒にいるんだ」とのメッセージとともに、1枚の写真を添付している。

 それは若きスアレスがアヤックスに所属していた頃、最前線の相棒としてプレーした元オランダ代表FWヤン・フンテラールとともに幼少期のヌリと笑みを浮かべて写ったものだった。幼少の頃からアヤックスの下部組織に所属し、クラブ愛に満ちたヌリのことを知っているだけに、スアレスも心を痛めているようだ。

 完全に回復する可能性は厳しいと見る報道も流れるなか、世界中がヌリの回復を願っている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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