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現役スカウト部長のリティが新生ドルトムントを分析 浦和戦の見どころとは?
“ボス式”の4-3-3の特徴は中盤の流動性
トーマス・トゥヘル前監督が指揮を執っていた際も、ドルトムントは4-3-3システムで戦う試合はあった。これまでのシステムと、ボス政権下の4-3-3はどう違うのだろうか。リトバルスキー氏は中盤を一番の違いを挙げる。
「ドイツでは最終ラインの前にアンカーとして守備的なMFを配置するのが定石ですが、去年までのアヤックスは中盤の3選手に特徴がありました。3人とも機動力を備え、フリーに動き回る。ポジションが決まっていないため、対戦相手からすれば対応がとても難しい。この中盤の流動性がマッチアップの部分で敵を悩ませることになります」
毎回違う選手と対峙しなければならない状況となるため、対戦相手をかく乱する効果がある。ただ、その反面、守備的なリスクもあるという。
「守備に関して言えば、アンカー役がいないので、中盤の3人には大きな負担がかかることになります。香川は中盤でキーマンの1人になるでしょう。ドルトムントの選手がいかにこの戦術に適応できるのか、どこまで表現できるのか、かなり興味深いですね」
香川は、攻撃時にはフリーにポジションを入れ替える柔軟性を示し、守勢に回った時には瞬時の対応力を求められる“ボス式”のインサイドハーフを体現しなければならない。
ドイツ代表FWマルコ・ロイス、ドイツ代表MFユリアン・ヴァイグル、ポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロらが負傷離脱のうえ、香川も浦和戦の出場は微妙な情勢だ。主力数人が不在のなか、ボス監督のカラーは埼玉スタジアムのピッチでどこまで表現されるだろうか。
浦和レッズ×ドルトムント
7月15日(土)夜7時 地上波フジテレビ系列生中継
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web