かつての同僚と18年越しの対戦 ボス監督が阿部に“口撃”をお見舞い「もう若くない」
99年にともにプレーした阿部に対し、ボス監督は我が子を見る親のように成長を絶賛
15日、「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」の浦和レッズ対ドルトムント戦が埼玉スタジアムで行われる。浦和MF阿部勇樹と今季からドルトムントを率いるペーター・ボス監督はかつてジェフユナイテッド市原(現・千葉)でチームメートだった間柄。前日の公式会見で当時の印象を語り合った。
1999年シーズンに市原でともにプレーしたボス監督は阿部との再会に向け、「今回は昔一緒にやった阿部選手と試合で対戦できることを大変嬉しく思っています」とコメント。「私が一緒にプレーしていた時、阿部選手はまだ若かった。私は少し年配でした。当時から非常に才能ある選手でしたし、キャリアを積んで非常に良い選手になったと思います」と話した。
さらに、「(当時から)若いけれど大人になっているところもあったと思ったし、非常に良い選手だとも思いました。そしてその後キャリアを積んで日本代表にもなり、また浦和レッズというビッグチームでプレーするようになったこと大変嬉しく思っています」とまるで我が子を見る親のようにその成長ぶりを絶賛した。
これに対し、阿部も「いろいろと教えていただいたペーター・ボス監督率いるドルトムントとやれることが決まって嬉しく思いますし、非常に楽しみにしています」と元同僚との初対戦に向けて意気込んだ。「ピッチの中と外、オンとオフで表情がすごく変わる選手だなと思っていた」とその印象を語り、「すごく影響を与えてくれた選手であり、監督です」と尊敬の念を示した。
また、当時の思い出について聞かれた阿部が「僕は当時18歳か17歳くらいだったので」と話すと、ボス監督は通訳を通じて「15歳」とすかさずツッコミ。浦和の注目選手について聞かれた際にもボス監督はやはり阿部について言及したが、「残念ながらもう若くない」とジョークを飛ばし、阿部が大きな声で笑うという和やかムードの会見となった。
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石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images