レアルが懸念の右SB強化へ ベルギー代表DFに触手「カルバハルのベルギー版となれる」
カルバハルが不動の存在も、2番手のダニーロに退団の可能性が浮上
レアル・マドリードは19歳の新鋭DFテオ・エルナンデスが加入し、ベティスのU-21スペイン代表MFダニ・セバージョスも獲得濃厚とされる。コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスをバイエルン・ミュンヘンに放出するなど余剰戦力を整理しつつ、若手を獲得する方針を取っているが、懸案の右サイドバックにもベルギー代表の有望株を補強しようとしているようだ。スペイン紙「マルカ」が伝えている。
ジネディーヌ・ジダン監督率いるレアルは、序列の2番手以降にも代表の中軸レベルが並ぶ豪華陣容となっている。しかし、右サイドバックだけは少々泣きどころだった。スペイン代表DFダニエル・カルバハルは不動の存在である一方で、控えのブラジル代表DFダニーロはミスが続いた影響か、マドリディスタからの信頼度は決して高くない。
ただ、そのダニーロの実力を認めるクラブが浮上。チェルシーのアントニオ・コンテ監督が獲得に乗り出す動きがあるため、レアルとしてはダニーロ退団時のバックアッパーを確保しなければならない。そこで白羽の矢が立ったのが、パリ・サンジェルマンのベルギー代表DFトーマス・ムニエだ。
現在25歳のムニエは、昨季リーグアンで22試合に出場。サイドバックながら190センチのサイズを誇り、同紙も「UEFAチャンピオンズリーグのバルセロナ戦に出場したPSG所属の男は、フランス人指揮官が信頼を寄せるスペイン人右サイドバックの“ベルギー版”となれる」とジダン監督にとって有益な人材になるとしている。
ムニエ獲得が実現すれば、ベテランから中堅、若手の年齢バランスも取れる。レアルの陣容はさらにスキがなくなりそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images