“長友流トレ”J2を席巻 開幕10連勝と波に乗る湘南の強さの秘密
FC東京から今シーズン1年間の期限付き移籍で加入した丸山祐市はこう語る。
「練習前にチューブを使ってひざや、足首の可動域を広げたり、刺激を入れるようなトレーニングをしている。長友さんや大儀見さんのような世界を舞台に活躍している人が実際にやっているトレーニングなので説得力がある。湘南は若い選手ばかりなのでみんな真面目にやっていますよ。この3カ月ぐらいでチームの1人1人がパワーアップしていると思う」
昨年、降格という辛酸をなめた湘南が快進撃を続けている理由に、体幹トレーニングによるチーム全体のレベルアップを指摘している。
湘南は今シーズン、長友や大儀見らのパーソナルトレーナーを務める木場克己氏とコンディショントレーニングアドバイザーとして契約を結んだ。世界で戦う一流選手も毎日取り組む同氏の体幹、体軸、バランス力を強化する独特なトレーニングメソッド「コバトレ」を練習に導入したのだ。湘南の公式ホームページでも2月3日のトルコキャンプでのニュースとして、「今年取り入れている『コバトレ』で体幹をしっかりと鍛えた」と発信した。そこではゴムチューブを用いた独特なメニューをこなす選手の写真も紹介されている。
木場氏は、6月21日、22日に東京目黒区のダンススタジオ「アンジェロ自由が丘校」で「スーパーアスリート塾」を開催するなど、自らもアスリートの育成に乗り出している。
「湘南の躍進は本当に嬉しいこと。今日も監督さんから電話をいただきましたが、“けが人が出ていないのが本当に有り難い”とおっしゃっていました」
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