試合中に倒れ緊急搬送のアヤックスMFヌリ 脳に重度の損傷があるとクラブが発表

当初は不整脈と発表も、脳に深刻な損傷があることが判明

 アヤックスの新星MFアブデラク・ヌリが、8日にオーストリアで行われたブレーメンとの親善試合の最中に昏倒し、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。当初、心臓が不整脈を起こしていたと発表されたが、脳に重度の損傷があることが分かった。アクセスが集中したクラブ公式サイトが一時ダウンする事態にもなった。

 ヌリはブレーメン戦の後半30分過ぎに、プレーに関係のないところで突然ピッチへ座り込むと、そのまますぐに仰向けに倒れた。主審はすぐにゲームを止め、試合は中断。この時点で意識はあり、呼吸をしている様子も確認できたが、ピッチに救急車が入って応急処置がされた後、ヘリコプターで病院へ緊急搬送された。クラブは心臓の不整脈を起こしていたと発表し、その後は状態も安定していたとされていた。

 このニュースは英公共放送「BBC」など各国メディアも取り上げている。しかし、新たなクラブの発表では、ヌリは脳に深刻かつ、永久的な損傷があると判明。まだ20歳の若さだが、損傷が回復する可能性はゼロに近いと残酷な宣告もされている。後遺症が残ることは避けられない模様だ。アヤックスのディレクター職を務めるファン・デル・サール氏も、「考えられる限り最悪の知らせだ。ひどい」と悲痛な思いを打ち明けている。

 この声明を発表後、アヤックスの公式サイトは一時サーバーダウンしていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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