名古屋MF磯村が新潟に完全移籍 チャレンジを決断「新たな目標のため、自分の成長のため」
名古屋に感謝の気持ちを示す「本当に幸せな15年間でした」
名古屋グランパスは13日、MF磯村亮太がアルビレックス新潟へ完全移籍することを発表した。
名古屋下部組織出身の磯村は、2009年にトップチーム昇格を果たし、11年6月の大宮アルディージャ戦でリーグ戦初出場を飾ると、その試合でプロ初ゴールをマーク。さらに、そのまま勢いに乗り3試合連続スタメン・3試合連続ゴールと出色のパフォーマンスを披露し、同年のリーグ戦は20試合3得点の結果を残している。12年2月のキリンチャレンジカップでは、アルベルト・ザッケローニ体制下の日本代表に初招集されるなど逸材MFとして注目を集めたが、そのシーズンは中足骨骨折もあり長期離脱を余儀なくされた。
14年以降はコンスタントに出場を重ねたが、不動の存在にはなりきれず、今季も第22節を終えて8試合0得点にとどまっていた。現在26歳の磯村は「このたび、突然ですが、アルビレックス新潟に移籍することになりました。まず、自分の口でもっと早く伝えるべきだったのですが報告が遅くなってしまい本当に申し訳ありません」とクラブ公式サイトを通じてメッセージを発信。さらに移籍決断の理由を次のように明かしている。
「15年前、初めてグランパスの練習着を着た日のことを今でも鮮明に覚えています。このクラブに憧れ、夢をもらい、成長させていただき、今の自分があるのは全てグランパスのおかげです。本当に感謝の気持ちしかありません。僕自身このような形でグランパスを離れることになることは想像していませんでしたが、新たな目標のため、自分の成長のためチャレンジする決断をしました」
現在、新潟はJ1で最下位に沈むなど苦戦を強いられている。逡巡の末に決断を下した磯村は、最後に自分を育てたクラブや支えてくれた人たちに感謝の気持ちを示した。
「チームがこういう状況の時にこのような決断をしてしまい本当に申し訳なく思っています。多くのものを与えてくれたこのクラブに僕は何か返すことができているのだろうかと悩む日々もありましたが、たくさんの方に支えられ応援して頂き本当に幸せな15年間でした。長い間本当にありがとうございました」
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images