「ポドルスキはJリーグの衰退を覆せるのか?」 海外メディアがビッグネーム加入の効果を分析

凋落の一途を辿ったJリーグの希望の星に?

 代わりにJリーグには、若き才能が助っ人として参戦してくるようになった。ブラジル代表FWフッキやコートジボワール代表FWセイドゥ・ドゥンビアは、今ではそれぞれの国を代表する選手として輝かしいキャリアを歩んでいるが、両者とも世界にその名を轟かせたのは日本を出た後であることも強調している。

 それ以降は、失敗の事例が大半を占めるようになったと指摘。元コスタリカ代表FWパウロ・ワンチョペは大活躍した2006年ドイツW杯直後にFC東京へ加入したが、ほとんど活躍できずにクラブを去ることになった。アーセナルの英雄である元スウェーデン代表MFフレドリック・リュングベリは、11年に清水エスパルスに移籍したが、期待を大きく裏切る結果に。そして、直近の大物では14年にセレッソ大阪に加入した元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが大きな注目を集めたが、ほとんど輝きを放つことはなかったと紹介している。

 Jリーグは現在、海外選手の獲得において中国に打ち負かされている状態であり、さらにはUAEやカタール、場合によってはオーストラリアに対しても劣勢を余儀なくされていると指摘した上で、それでもポドルスキにはリーグを変える本物の革命家の可能性が宿っていると強調している。

Jリーグは今季から「DAZN」と10年間で約2000億円の契約を結んだことから、クラブには例年以上に多くの資金が供給されることになる。ポドルスキが神戸で活躍した際には、他クラブがその資金をもってビッグネーム獲得に動き始める可能性は高いという。ポドルスキの挑戦は、Jリーグの将来を大きく左右するものになると、海外メディアも注目しているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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