闘莉王がDFの頭上からヘディング、9得点目も岐阜に惜敗 得点者表示でプチハプニング
闘莉王が同点弾を決めるも2-3で敗戦 自己最多得点まであと2ゴール
京都サンガF.C.の元日本代表DF田中マルクス闘莉王がJ2第22節のFC岐阜戦に先発し、4試合ぶりとなる一撃を叩き込み、今季9ゴール目をマークした。
闘莉王はDF登録ながら前線で動き回るなどFWとしてプレー。試合は前半28分、岐阜FW難波宏明に先制点を叩き込まれるも、同39分に京都の“闘将”が見せた。
左サイドの深い位置からのクロスに対し、ファーサイドの闘莉王が岐阜FW 古橋亨梧の頭上からヘディングシュートを放つと、GKは反応できずにゴール左へ。高い打点のそれは、空中戦の強さを象徴するものだった。岐阜メモリアルセンター長良川競技場の電光掲示板で、得点者「田中」と表示されたが、その後に「闘莉王」に変更されるプチハプニングも起き、サポーターの反響を呼んだ。
闘将のゴールで弾みをつけた京都は、前半終了間際にMF小屋松知哉が逆転ゴールを決めて、京都が2-1で前半を折り返した。ところが、後半早々に岐阜FW大本祐槻に同点弾を献上すると、同9分には京都DF染谷悠太のクリアボールがそのまま自軍ゴールに吸い込まれ、岐阜が再びリードを奪った。劣勢の京都はMF伊東俊、FW岩崎悠人、FWイ・ヨンジェを続けて投入するもゴールには至らず、2-3で岐阜に敗れている。
試合に敗れた京都だが、闘莉王の存在感は突出しており、今季16試合出場で9ゴールと高い得点力を発揮している。水戸ホーリーホック時代の2003年にマークしたJ2自己最多の10ゴール(42試合出場)まであと一つに迫り、浦和レッズ時代の2008年に残したプロキャリア最多11ゴール(31試合)にもあと二つと肉薄。このペースでいけば、近いうちに自己最多記録を塗り替えそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images