韓国人選手が今夏Jリーグに大量進出する理由 中国と中東で起き始めた“アジア枠”減の動き

中東でも18-19シーズンからアジア枠減少か

 逆にJリーグは、今季から外国籍選手の登録枠を5名に拡大。ベンチ入りを含めた出場可能な選手の人数は従来と変わらず、外国籍選手枠3人+アジア枠または提携国枠(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタール)の1名だ。そうなれば、出場機会が得られるJリーグへと、人材が流れるのは自然なことなのかもしれない。

 ちなみに広州富力(中国)の韓国代表DFチャン・ヒョンスが先月下旬、2012年から13年ンまで在籍したFC東京と移籍交渉をしているというニュースが飛び込んできたが、韓国メディアによれば完全移籍での復帰に向けて交渉は大詰めを迎えているという。

 チャン・ヒョンスは2016年リオデジャネイロ五輪にオーバーエージ枠で出場し、主将として8強入りに貢献。2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選にも出場中だ。そんな彼でさえも今季、中国リーグのアジア枠減で出場機会に恵まれず、「誰かが怪我でもしない限り、試合に出られない難しい状態だ。移籍したい気持ちはある」と話していたほどだ。

 また、スポーツ紙「イルガンスポーツ」は、韓国人選手のJリーグ進出が相次ぐ理由について、「近年、韓国サッカーの力が急激に落ち、中国と中東リーグがアジア枠を縮小する動きを見せたことで、Kリーガーの国内Uターン、Jリーグへの移籍が加速している」と伝えた。

 同紙は中国リーグのアジア枠減の影響についても指摘しつつ、中東リーグでプレーしている韓国人選手にもいずれ同じような現象が起こると予想しつつ、「2018-19シーズンから中国と同様の措置を講じるとの話もあり、韓国人選手よりも実力のある外国人選手を呼び寄せる方向に向かうだろう」と伝えている。

 

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