新旧日本代表GKの小競り合い勃発、両者に警告 G大阪対鹿島で東口と曽ヶ端がヒートアップ
後半アディショナルタイム、CKの流れからGK同士が接触
5日のJ1第17節、ガンバ大阪対鹿島アントラーズ戦で珍しい場面が起きた。鹿島の1点リードで迎えた後半アディショナルタイム4分、CKのチャンスに相手ゴール前まで上がっていたG大阪GK東口順昭が混戦から飛び込み、鹿島GK曽ヶ端準と接触。両者がヒートアップして小競り合いに発展し、木村博之主審が両者に警告を出した。
前半は互いに相手ゴール前まで侵入するも、決定打を欠いて0-0のまま折り返す。後半も一進一退の攻防が続いたが、後半10分に均衡が破れた。G大阪MF倉田秋がトラップミスでボールをこぼすと、鹿島MF小笠原満男がエリア内へスルーパス。走り込んだMF遠藤康は、GK東口のポジショニングを冷静に見極め、柔らかいタッチで絶妙なループシュートを左足で放ち、ニアサイドを破って鹿島が先制した。
鹿島の1点リードで終盤まで進行し、後半アディショナルタイムにその場面は起きた。
G大阪が右CKを得ると、MF遠藤保仁のクロスにDF三浦弦太がヘディングで合わせてシュートを放つ。途中出場のMF泉澤仁が触ってコースを変えたが、鹿島MFレオ・シルバが阻止。こぼれ球に反応した倉田がシュートを打つも、GK曽ヶ端が素早く反応してはじくと、今度は東口がヘディングシュートで狙い、ゴール前は混戦模様となった。最後は曽ヶ端がキャッチしたが、その瞬間に東口が足から思い切り良く呼び込み、GK同士の揉み合いに発展した。
すぐさま冷静になった二人は互いに肩を軽く叩いて和解したものの、主審は両者に警告を提示。バヒド・ハリルホジッチ体制で招集される東口と元日本代表の曽ヶ端による新旧日本代表GKが見せた珍事となった。
試合は鹿島が1-0で勝利し5連勝で首位に浮上。好調をキープしたまま前半戦を折り返した。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images