辞任騒動から急転 イタリア代表コンテ監督が続投の意志を表明
「ユーロで驚くような成果をあげたい」
辞任の可能性が高まっていたイタリア代表のアントニオ・コンテ監督が、同サッカー協会のカルロ・タベッキオ会長と直接会談を持ち、急転残留を決めた。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
代表活動に対するリーグと、クラブ側の非協力的な態度に業を煮やしたコンテ監督は、辞任の可能性を示唆。9日午後に協会トップと直接会談を持ち、そこで退任を申し出ると報じられていた。
だが、会談後、コンテ監督は晴れやかな表情だった。辞任の可能性を否定した上で「私はこの旅をスタートさせた。それは私にとって喜びでもある。 私は代表監督として留まる。誰が好もうが、好むまいが、契約をリスペクトする。これ以上は繰り返したくない。ヨーロッパ選手権で驚くような成果をあげたい」と語った。
昨夏に3連覇中のユベントス監督を電撃辞任し、イタリア代表の監督に就任した。強化合宿や練習試合などの日程をめぐるクラブ側やリーグとの綱引きに激怒。今季終了後にACミランや、パリ・サンジェルマンの監督に就任するというウワサも浮上していた。
過去には、シエナ監督時代に八百長の事実を知りながらも申告しなかった罪で2011年シーズンに4カ月間活動停止処分を受けている。だが、その手腕の定評は以前から高かった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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